Vol.9 初海外旅行がアマゾン! という大胆不敵!?

2015年02月18日 20:00
今回のゲストは、初の海外旅行がアマゾン釣行という木島正樹さん( 長野県在住:以下、Mさん )です。
木島さんは、長野県で釣りのインストラクターをされていて、子どもたちに釣りを教えているそうです。
そんな木島さんが、それこそ子どものころから憧れていたというアマゾン。どんな旅だったのでしょうか。

*  木島さんは、vol.2登場の折茂さんにご紹介いただきました。ありがとうございます!

さて、まず釣りと木島さんの関わりとアマゾンに行くきっかけあたりからインタビューを始めたいと思います。
 
インタビュアー:工藤( 以下、K )                                                                2015年1月25日
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

       * ピーコックバス、12lb。アマゾン・ネグロ川にて。 2012.12

K:
釣りは、いつごろからされているのでしょうか?
 
Mさん:
釣りは小学生からですね。中学生まではエサ釣り。鯉の吸い込みとか、ヘラブナとか。
川などで魚を釣っていましたね。中学生の終わりころから、バスを中心にルアーフィッシングを始めました。
当時( 10数年前 )バスなどの釣りブームで盛り上がっていたころで。
 
そして高校卒業後、専門学校にフィッシングのコースがあって、そこへ進んだんですね。
東京スポーツレクリエーションというところで。バスフィッシングを含めて、釣り全般を学びました。
現在は、そのフィッシングコースはないそうですが。
 
K:
へぇー、そういう専門学校があったんですね。
ということは、お仕事も釣り関係のことをされているのですか?
 
Mさん:
いえ、仕事はまったく無関係ですね( 笑 )。
仕事ではないのですが、釣り関連のボランティアをやっています。
社会人になって2~3年して、ようやく長野県でフィッシングインストラクターという組織
( 長野県釣りインストラクター連絡機構:JOFI長野~http://jofi-nagano.net/
が立ち上がったんですね。そして、釣りのインストラクターの活動を5年ほどしていましたら、
インストラクター組織の本部から、もう一つ上のフィッシングマスターという資格を受験してみないか
ということで、それを取得して今も活動を継続しています。

* フィッシングマスターは、インストラクターを育成する役割。長野県では、2人目とのこと 。

 
K:
それは、素晴らしいですね!
で、最近の国内の釣りでは、海をメインにトライされているとか。
 
Mさん:
はい。日本海は高速を使えば、車で1時間半くらいで行けるので。
いつもお世話になっている舟宿さんがありまして。海も覚えたほうがいいだろうと思って。
 
K:
なるほど。それで、海外に行くきっかけのほうの話なんですけどね。
子供のころに、ある釣り番組でアマゾンの特集を見たのがきっかけだったとか。
 
Mさん:
そうですね。高校受験のころで、当時「釣りロマンを求めて」という番組でやっていて。
すごい!こんな世界があるんだなと。ルアーフィッシングを始めたばかりのころで、
いつかは行ってみたいなって思いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
     * 水上セスナから見たアマゾンの風景 2012.12
 
K:
自然の雄大さとか、釣りのダイナミックさとかですかね。
 
Mさん:
そうですね。それもありますし。魚の大きさ、種類の豊富さ。見たことのない魚ですし。
アロワナとか、実際に釣れるんだって。水族館で見るだけの魚じゃないんだって。
すごいなー、ルアーフィッシングはって思ったのを記憶してます。
 
K:
で、初めて行った海外の釣りがアマゾンで、2012年ということですよね。
 
Mさん:
はい。実は、初めての海外の釣りがアマゾンなのですが、それが初めての
海外の旅だったんです。みんなにおかしいだろって言われました( 笑 )。
 
K:
へぇー、そうなんですか。
で、子供のころから行きたいな~と思っていたわけですが、今回、実際に行こうと
思ったきっかけってあるわけですよね?
 
Mさん:
そろそろ、海外に行きたいな~、とは思っていたんですね。
それと、先程、長野県の釣りインストラクターをしているという話をしましたが、
そのメンバーの方々には渓流釣りやフライフィッシングの名人であったり、バスフィッシングの
スゴ腕ガイドだったりと様々なんですね。
 
そんな中で一人ぐらい世界の魚を狙う怪魚ハンター的な存在がいてもいい
のではないかと( 笑 )。それに子供たちに「世界には、こんな怪魚がいるぜ!」
って言って、子供たちに夢を与えることができるんじゃないかと思ったんですよね。
 
K:
なるほど~ それは素敵ですね!
 
Mさん:
そんな思いがありまして。それで、最初は、まずはメキシコでバスを釣ろうと思ってネットでそういう
海外の釣りを手配してくれるところとかあるのかなって、いろいろ探していたんですね。
そうすると、意外といくつもそういう会社はあるということがわかってきて。で、たまたま、アマゾン釣行
( トラウトアンドキングさん主催:リンク参照 )みたいのがあったんですよ。
 
実際、アマゾンで釣りをするなんて、特別に限られた人にしかできないんじゃないかって
思っていたんですね。こんな企画あんのっていうことで。「ついに、この時がやってきました!」なんて
書いてあって。これは、もう行くしかないと、クリックしてしまいました( 笑 )。
 
K:
は、は、は~ まんまとはまりましたね~ それで、連絡をとりつつ、実現にいたったと。
 
Mさん:
はい。そもそも、海外自体が初めてなんで。何にもわからなくて、どうしたらいいでしょうって感じで。
 
K:
実際行かれて、どうでしたでしょう。まず、行くのも大変ですよね。
 
Mさん:
はい。ダラスまで行って、アメリカの国内線でマイアミへ。そして、国際線でブラジルのマナウス
という港町まで。そこから、水上セスナでアマゾンのネグロ川へ。
フロートキャビンという寝泊りする船の付近に着くという。トータル25~6時間かな。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

   

    * こちらは、2013.12に宿泊したマザーシップ、アマゾン・ネグロ川にて。

K:
たいへんお疲れ様でした( 笑 )。
折茂さんが仰っていましたけど、マナウスからの水上セスナから見下ろしたアマゾンの風景に感動したと。
 
Mさん:
そうですね。すごかったですね。どこにも見たことないですね、あんな風景。
一面が海みたいで、緑色をしていて。蛇のようにうねった川がいくつも流れていて。
本当に、アマゾンに来ちゃったなって。あの感動は忘れられないですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

  

     * 空から見たアマゾンの風景 2012.12

K:
アマゾンって本流があって、たくさんの支流があるんでしょうね。ネグロ川もその一つなんでしょうか。
 
Mさん:
アマゾンに関するドキュメンタリー番組とかで、よく取り上げられますけど、黒い水と白い水が
なかなか混ざらないっていう話を聞いたことがありますでしょうか?黒い水と白い水が一つになって、
アマゾンの本流になるという。その黒い水がネグロ川で、ネグロは黒いっていう意味らしいですけど。
ネグロ川は、アマゾンでは有名な大規模な川ですね。

*  ブラジル国内では白い水の代表的河川のソリモンエス川と黒い水の代表的河川のネグロ川が合流する地点からアマゾン川と呼ばれるそうです。                         ( その合流地点が都市マナウスとのこと~ウィキペディアより~ )

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

    

      

              * ネグロ川とソリモンエス川の合流  2013.12  

K:
あー、聞いたことありますね。で、その船を拠点とした釣りはどんな感じだったのしょうか。
 
Mさん:
上流まで、遡って。アルミボートでさらにネグロ川の中の細い流れに入ったり。
ラグ-っていう水たまりですかね。川だったんだけど、一部が干上がってため池になっているという。
それを、木を切り崩してボートを入れたりして。そこで釣りをする。
 
終わってフロートキャビンに帰ってきたら、食事をして寝る。その間に、船が下流に移動するんですよ。
少し。で、徐々に徐々に下流に移動して釣りをしていくというパターンなんですね。
だから、朝起きると景色が変わっていたりして。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

    * アマゾン・ネグロ川と砂浜 2013.12

K:
その日で釣りをするポイントを変えるために、でしょうかね?
 
Mさん:
そうですね。ポイントが変わるのと、釣れる魚種も少しずつ変わるんですね。
ある日は、ピーコックバスがたくさんいたり。ある日は、アロワナがやたらといるな、というように。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

    

    * ピラニアの鋭い歯

K:
なるほど~
冒頭の写真は、型のいいピーコックバスですが、この写真はピラニアですか?
すごい鋭い歯ですよね。ルアーにかかってくるんですか?
 
Mさん:
ピラニアは、しょっちゅう、かかってきますね。それに、ルアーはずたずたにされてしまいまして。
針は折られるは、ルアーには穴が空いてしまうはで。たいへんですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

      * ブラックピラニア 40cm   2012.12

K:
そうなんですね。
多様な種類の魚が釣れるということですが、ピーコックバス、アロワナ、ピラニアなどがメインなんですか。
他には、どんな魚が釣れるのでしょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    
 
        * タライーラ  2013.12
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

        * ジャックンダ  2013.12  

Mさん:
他に、タライーラと言われる雷魚に近い魚がいまして。また、アイナメみたいな魚もいて。
すごいきれいなのですが。それも数えられないくらい種類がいて、現地のガイドに聞いても
ジャックンダとしか言わなくて。よく分からないいんですよ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
        * ボートから見たアマゾン・ネグロ川の風景  2012.12
 
K:
それだけ種類が豊富ということなのですね?
 
Mさん:
はい。ピーコックバスだけでも、何種類かいるようで。釣れても、さっきの魚とは違うとか言われたり。
今でも進化していて、種類が増えている魚らいしんですよ。
 
K:
へぇ~!!
 
Mさん:
ピーコックバスで、今現在分かっているだけで15種類くらいいるらしいです。
アスー( 巨大なという意味 )と言われる、全体的に緑、黄色、オレンジ、横縞に黒い点が入って
いるのがいたり。逆にそこに白い豆絞り的な模様が入っているパッカと言われているのがいたり。
でも、種類はいっしょだと言われて、本当かな?って。
 
K:
あー、それは同じ種類だけど、個体による色や模様の微妙な差なのか
亜種か別種なのかが分からないってことですね。
 
Mさん:
そうなんですよ。分類学上には一緒なんだって言われたりするのですが怪しいんですね。
 
アロワナについてもシルバー、ブラックがいて。
あとは、ビックーダという、カマスみたいな魚がいるんですね。これも何種類かいるようで。
現地の人はそれぞれの魚を細かく識別しているわけではなく、「これは形が似ているからビックーダだ、
ピーコックバスだ」って、くらいな感じなんですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

    * ビックーダ     2012.12

K:
ざっくりと種類を言うだけなんですね( 笑 )。
そういう中で、釣りとして印象に残っている魚は何でしょうかね。釣っていてファイトが面白いとか。
 
Mさん:
そうですね~、言っていくとキリがない感じですが。ピーコックバスですかね。
日本で使っているブラックバスのための大型のルアーなんかは、実際に日本では、よほどいい時以外は、
ほとんど釣れないんですね。海のシイラやカツオなどは別として。淡水では難しいんですよ。
 
それとアマゾンって、激流のイメージがありますが、すごい穏やかなんですよ。
流れているか、いないのか分からないような。そういう静まりかえったところでうるさくガチャガチャと
音を立てて、そんな大きなルアーを流すわけです。そして、その静まりかえったところに、
いきなり爆撃のような、ド派手なバイトがあって!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

   * フライにもチャレンジ 2012.12

K:
トップで食ってくるんですか?
 
Mさん:
ほとんど、トップですね。ドッカーン!っていうバイトとともに、竿がひったくられるぐらいの瞬発力で。
こんなの淡水にいちゃいけないだろって感じで。
 
K:
冒頭の写真のピーコックバスは、10lb( 1lb=1ポンドは、約453g )くらいでしょうか?
 
Mさん:
12lbくらいですかね。一番きれいだったので気に入っているんですが。
2回目の際には、最大で17~18lbの魚も釣りましたね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

   

       * アスー( ピーコックバス ) 17.7lb   2013.12

そのド派手なバイトは、テレビでしか見たことがなかったんで。それを自分で体験しているのが、
信じられないくらいで。すごいな!、これって。今でも、思い出しますね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   

      * 砂浜でパーティー 2013.12

 
K:
よく、海のGT( ジャイアントトレバリー:ロウニンアジ )のフィッシングでトップで流しているルアーに
バイトする瞬間に水面が派手に炸裂するのでダイナマイトフィッシングなんて言われますけど。
そんな感じなのでしょうかね?
 
Mさん:
ほぼ、同じですね。派手なときは、2mくらい水しぶきが上がりますからね。
本当に、心臓弱い人によくないですよね。それと、そのドッカーンの後の瞬発力で竿を折られたり、
持っていかれる方もよくいるらしいですよ。
 
K:
あまりの衝撃に一瞬手元が緩んだり、放心状態になって。持ってかれてしまうのでしょうね。
 
Mさん:
そうなんでしょうね~
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   

       * ワニも登場 2013.12

K:
アロワナなんかは、割と水中でバイトしてくるんでしょうかね?
 
Mさん:
いや、アロワナも水面ですよ。折茂さんがフライで、よく釣ってましたけど。
虫とか食べているんで。見ていると、水面近くを泳いでいるのが見えたりするんですね。
フライとか、小型のルアーとかを通すとすぐ食ってきますね。出かたは、そんなに派手ではないですが。
 
K:
くねくね、泳ぎそうですものね。
 
Mさん:
そうですね。くねんくねんしながら、釣れますね。でも、口が独特の形をしていまして、なかなか取り込めなくて。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

       * ブラックアロワナ 70cm over  2013.12

 
K:
バラシが多いでしょうか?
 
Mさん:
多いですね~ 薄っぺらくて、しかも口や顎が硬くて、針掛かりが悪くて。
小型のフライとかで、しっかり食わせたほうがいいんだなって、実感しましたね。
 
 
 
K:
ところで、アマゾンは2012年行って、また2013年にも行かれたんですよね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

     

        * 現地の子どもたち  2013.12

Mさん:
はい。2回目のほうが、状況はすごくよかったですね。
そこは、水が減らないと釣りにならないんですよ。満水の状態だと、魚がみんなジャングルの奥に
入っちゃって。乾期になってきて、水が減ってくると爆発的に釣れるという。そういう時期にあたりまして。
 
平年は、10~11月が本来いいらしいですが、その年はなかなか水が引かなくて例年より5~10mくらい
水位が高かったらしく、その時期に行った方は全然だめだったらしいです。
たまたま、我々が行ったのは12月だったのですが、水の引いた一番いい状態で。
ピーコックバスが、どっかんどっかん釣れました。すごかったですね~
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

   

        * マナウスの魚市場

 

K:
そういう運ってありますよね。
例えば、アラスカのある川では、例年は8月下旬~9月上旬がシルバーサーモンの遡上が最盛期だ
ということで、その時期に行ったとしても、その最盛期が年によって前後したりというのは、よくありますしね。
 
引き続きなんですが、メキシコのバスフィッシングも行かれているんですよね?
いつごろ、行かれたのですか?
 
Mさん:
一昨年の2013年と昨年の2014年ですね。
 
K:
ほ~、結構連発で海外行ってますね~
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

   

         * メキシコ西海岸の大地  2013.5

Mさん:
は、は、は~一回、はまっちゃいますと。年に2回くらいは、行かないと。
行けるときに行っちゃえって感じで。
 
K:
アグレッシブでいいですね~
 
最初に行かれたメキシコのレイクエルサルトは、よくネットとかでも見かけるので
有名みたいですが、やはり大物が釣れるのでしょうか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

  

        * レイクエルサルト フロリダバス 60cmアップ・10lb  2013.5

 

         

             * レイクエルサルト フロリダバス 60cmアップ・10lbのお腹  2013.5

 
Mさん:
有名ですね。数と型が出るという。
いくつか有名で代表的な湖はあるのですが、アメリカのアングラーの一番人気はエルサルトらしいですね。
 
K:
もう一つの、レイクバカラックは、別のエリアなんですか。
 
Mさん:
地図で見ると、近いように見えますが、結構、距離は離れていまして。
西海岸の山岳部というくくりでは、その2つがあるのですが。他にもありますけど。
で、バカラックのほうが昔から伝説的な湖という存在で、型のいいでかいのが釣れると言われていますね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

      

         * レイクエルサルトの立木群

K:
同時期に、この2つの湖に行ったのですか。
 
Mさん:
2013年にエルサルト、2014年にバカラックですね。
 
K:
はは~ ブラジル同様に連続ですね~ それぐらいに面白いんでしょうね。
 
Mさん:
はい。日本でブラックバスを釣ればいいじゃんって、言われるんですけど。
別種なのではないかと思うほど、感覚が違うんですよね。アマゾンの釣りに近いような。
 
引きの強さもそうですし、バイトシーンも日本とは全然違うし。ひったくる感じも。
これが、本来のバスなんじゃないかという力強さなんですよね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

  

         * レイクエルサルトの夜明け

K:
さっきのピーコックバスのバイトのように、でかいルアーを派手に食ってくる感じでしょうか?
 
Mさん:
そうですね。日本でこんなの使っている人いないよっていうルアーを使って釣れるっていう感じですね。
 
K:
この写真は、どちらの湖の魚ですか?大きいし、太いですよね。重そうですしね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

  

         * レイクバカラック フロリダバス ロクマルゲット! 2014.5

Mさん:
はい。60数cmですかね。バカラックですけど。すごい迫力ですよね。
エルサルトもバカラックもそうなんですけど。バスがメインなので、湖にはバスか、エサのティラピィアか
湖底のお掃除やさんのキャットフィッシュ( ナマズ )しかいないらしくて。
バスを育てている湖みたいな感じなんですよね。
 
で、ティラピアといっても15cm以上の大きさの魚がいて、バスはそれを四六時中食べているらしいんですよ。
たまに60cmくらいのバスが、30cmくらいのティラピアに食いついて、喉を詰まらせて浮いているんですね。
お腹をパンパンにして。それで、たまに死んでいる魚もいれば、ガイドがそういう魚を見つけて、
口からコルク栓をポンッてはずすように取ると、意識を取戻して潜っていったり。
 
K:
えっ、えー! すごい! 壮絶ですね。
自分の体の半分くらいの大きさの魚で喉を詰まらせて浮いているなんて。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

    

         * バカラックロッジ  2014.5

Mさん:
そうなんですよ。また、違う面白い話もあって。
釣りをしていると地元のおじいさんとかがいて。昔、その湖はある村だったんですね。
最初は農業用水のために造ったダムで、水が干上がるといろいろ昔の家とかが出てくるんですよ。
で、そのおじいさんが、そこの岬の何mか先に俺の家があるから、その壁に沿ってルアーを巻いて
こいって言うんですね( 笑 )。
 
K:
はっは、は~。 面白いですね~
そうなんですか。僕は、自然湖かと思っていたのですが、人造湖なんですね?
 
Mさん:
はい、人造湖ですね。エルサルトもバカラックも。メキシコも雨期・乾期があって、雨期に水を貯めて
飲み水なり、農業用水として使うために造られたんですね。
そして、さらにそこに人気の魚を放せば、外国人の釣り人がお金を落としていってくれるという。
 
K:
なるほど~
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

   

          * レイクバカラック フィーッシュ! 2014.5

 
Mさん:
それと、ティラピアを放して魚が増えると、それを獲る漁師が出てきて漁業がされるようになって。
それで、漁をしていると湖に詳しくなって、どこに魚いてとか、集まるとか詳しくなってくるとロッジの釣り
のガイドとして雇われる漁師の方も出てくるんだそうです。
 
K:
それも、面白いですね。釣りのガイドのほうが、収入はいいんですかね?
 
 
Mさん:
圧倒的にいいらしいですね。
ガイドとして優秀となると人気になってランクが上がるとさらに収入が上がる。
でも、ガイドとしてだめだなってことになると、また逆に漁師に戻されてしまうらしいです。
 
K:
ははは~
じゃあー、常に研鑽してなきゃいけないんでしょうね。勉強していないと。
ところで、ロッジのコンディションはどうなんでしょう?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

    

      * エルサルトロッジ  2013.5

Mさん:
はい、快適でいいですよ。不自由なく。
 
K:
食事はどうですか?
 
Mさん:
おいしいですよ。ロッジによりますが。我々が2013年に宿泊したのは、ペンションみたいに洒落た
エルサルトロッジというところで。料理は、メキシコの家庭料理でした。おいしかったですね。
苦手な人は、苦手でしょうけど。辛かったり、香草が効いていたりして。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

     

      * エビのサルサソースサラダ

K:
最近だいぶ質は上がったように思うんですが。アラスカなんかではロッジによっては、毎日、
肉とポテトとパンしかないというような。サラダがあるといってもトマトとレタスぐらいしかなかったり。
これは、かなり参りますね。それに比べて、例えばロシアなんかは、ロッジそのものやガイドの質は
まだまだなんだけど、出てくる料理は地元の方が作ってくれるロシアの家庭料理ですごく
おいしかったりする場合が多いんですよね。
 
そういうほうが断然いいですよね。国は新興国なんだけど、国としては歴史があって、
家庭料理の文化があるんでしょうね。
 
Mさん:
そうでしょうね。
私もアマゾンに最初に行ったときは、結構おいしかったんですね。
現地の魚を使って、ピーコックバスの姿焼きじゃないですけど。2回目に行ったときはあまりに質が悪くて。
アメリカ人のお客さんがよく来る船で、パン、チーズ、ハムとか。ピザとか。全然、おいしくないなって。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

   

     * こちらは、ピーコックバスのグリル 2012.12  アマゾンにて。

K:
そうなんですよね。決して、アメリカの方を批判しているのではないのですが、食生活がそうなんで。
我々日本人にとっては、たまにはいいのですが、それだけが連続すると参っちゃうんですよね。
 
次の海外釣り旅の話ですが、他にはタイの管理釣り場にも行かれたとか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

     * 漁師の漁船で釣り開始 2014.12 タイにて。

Mさん:
はい。つい最近ですね。昨年末に。折茂さんは、何十回も行っいているって聞きまして
間違いなく面白いんだろうなと思って。それで、行ってみたら、日本の管理釣り場とまったく違って、
化け物みなたいな魚しかいなくて。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    
      * メコンキャットフィッシュ バンコク近郊の釣り堀にて。 2014.12
 
K:
この写真は、メコンオオナマズ( メコンキャットフィッシュ )でしょうか。
独特の風貌で印象的ですよね。それに、めちゃくちゃ重そうだし。
 
Mさん:
日本のナマズとは違って、ヒゲもないし。なんて、言うんだろうな。戦艦にみたいな。
それと上から見ると、頭はでかくて扁平で幅が40cmくらいあるんですね。
形としては、ジンベイザメをイメージしていただくと分りやすいでしょうか。
重さは、この写真の魚はガイドいわく35kgぐらいあるんじゃないかと。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  

     * 本場のトムヤムクン 2014.12

K:
そうなんですか~
それと写真で見ると、てかてかして見えますが、魚体はツルっとしているんですか?
 
Mさん:
いや、ぬるぬるとしてて。すごいぬめりがあって持ちにくい。抱えないとすべって持てないんですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
     
         
            * ピラルク  タイのITモンスターズレイクにて。 2014.12
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
         
    
            * アリゲーターガー タイのITモンスターズレイクにて。 2014.12
 
K:
いろいろと、釣りの体験を伺ってきましたが。
海外の釣り旅で困ったこととか、失敗談とかはそんなには無いのでしょうか。
2回目のアマゾンで熱中症で死にそうになったと仰ってましたが( 笑 )。
 
Mさん:
今のところ、それ以外は順調ですかね。交通関係のトラブルとかもないですし。
海外の旅そのものに慣れていないので、たぶん他の方よりは相当綿密に下調べして行っている
のがいいのかと思うんですけど。
こういうことがあったら、こうするとか。いろいろ想定しなければいけないんでしょうね。
 
K:
まあ、そうですよね。
海外釣り旅は、秘境に行くことが多いので、一番のトラブルは交通機関の不安定さだと思いますね。
アラスカで、陸路がなくて川岸に建っているロッジまでアンカレッジからフロートセスナ
で行くケースがあるのですが、帰りにロッジ前の川の桟橋で迎えのセスナを待っていたんですね。
 
そうしたら、濃霧のために迎えのセスナが時間通りに到着しなくて。半日遅れて来たのですが、
そのセスナに乗って折り返しアンカレッジに戻ったときには、帰りの日本行きの飛行機が
飛び立った後だったということがあったりと。
 
Mさん:
うわ~、そういうことってあるんですね。
 
K
それと、釣りをしている最中に最低限の飲み水とか、食糧を確保しておくことって
大事だと思っているんですね。半日分くらい。現地で数人のチームでガイドとボートで日中は移動して
釣りするケースが多いじゃないですか。万が一、どこかで孤立した場合に、それが命綱になるかもしれない。
 
日が沈んで、そのチームがロッジに戻らなければ、何かおかしいぞってことで捜索されると思うのですが、
それまでの時間は結構長いかもしれない。熱い場所であれば、より水は必要ですし、また寒冷地で
あれば防寒もですね。あと、ボートに乗る際には、ライフジャケットを必ず着用するとかも。
 
そういう緊張感って重要だと思っているんですね。たまたま無事に帰ってきているのは、
とてもラッキーなのだと。それくらいに、常に意識したいですよね。

*  リスクやトラブル対応については、海外釣り旅Q&AのNO.7&8を参照ください。

 
Mさん:
そうですね。
アマゾンなんて、リゾート地じゃないし。大自然のど真ん中なので。例えば、ボートから落ちたら
ワニに食われるか、ピラニアに食われるか。怖いですもんね。シャレになりませんし( 笑 )。
ボートに食糧は積んであるし、護身用のナイフを持っていったりはしましたね。
 
K:
それと体調管理も大事ですよね。その2回目のアマゾンの熱中症は、無理をし過ぎたんでしょうかね。
 
Mさん:
いや、突然来ましたね。水分は取っていたんですが、塩分ですかね。
急に、風邪引いたみたいに熱っぽくなって、頭は痛くてくらくらして。
手足がしびれてくるんですよ。これは、熱中症かなって。やばいなと。
 
K:
怖いですねー
 
Mさん:
水分は取ってみても、よくならくて。一時、食事して、よくなったなーと思ったのですが、回復しなくて。
やっぱり、塩分のガス欠状態で。頭の中は、魚のことより、梅干しのことばかり考えていました。
塩なめたいっていう。
 
K:
体が欲していたのでしょうね。でも、大事に至らなくてよかったですね。僕は、塩分対策ってよりも、
先程の海外のロッジの食事についての話に関係するのですが。
例えば、仮にロッジの食事がアメリカンフードばかりで気分が参ってしまいそうになるといけないので、
その対策として乾燥させた梅干しとか醤油せんべいとかをいつも持参しますよ。
 
醤油ベース、塩ベースのもは大事ですね。
3~4日、アメリカンフードが続いた際には、柿の種をつまみに夜にお酒を飲んだり。
それだけで、ホッとしますしね。
 
Mさん:
結構、それって大事かもしれませんね。
 
K:
単に栄養取れてればいいというものじゃなくて。秘境とかのロッジですと、そこに一週間とか缶詰に
なって毎日単調な食事になった場合に気持ちが萎えちゃうんですよね。精神的にへこみますし。
 
Mさん:
そういうことって大事じゃないかと、昨年末にタイに行ったときは
私も乾燥梅干しを持っていきました。休憩の合間に食べると気分的にリフレッシュするんですよね。
 
K:
そうでしょうね~
食べ物とメンタルは密接に関係しているの分りますね。ちょっとしたことなのですが、大事ですね。
 
Mさん:
塩分不足もあったけど、それも熱中症に関係していたかもしれませんね。
毎回、パン、チーズやハムばかりでしたからね~( 笑 )。
 
K:
ははは~
辛かった話を先に聞いてしまいましたが、最後に。木島さんにとって、海外釣り旅の魅力は何でしょうか。
 
Mさん:
そうですね。
日本でお目にかかれない様々な魚を狙うことができるし、釣り以外にもその土地の文化、食事、人々の
触れ合いなどが体験できることです。釣りの技術や知識も向上しますし、また旅を通じてたくさんの友達も
できましたし。特に、初めてのアマゾンは、初めての海外旅行だったので、それはもう言葉にできないほど
の感動でしたね。
 
テレビ番組でしか見たこともなかった憧れのアマゾンの自然が目の前に広がり、そこで多種多様な魚たちと
戯れる。そして、うまいメシと酒を飲み、釣りの夢を見ながら大自然の中で寝る。最高の旅でしたね。
 
K:
いや~、本当に素晴らしいですよね!
初の電話インタビューで多少の不安があったのですが、面白いお話をたくさん伺うことができて、
ホッとしています。いろいろと長い時間、ありがとうございました。
また、今年もメキシコへの釣り旅を計画中だとか。楽しく、そして気をつけて行ってらっしゃいませ!
 
 
<編集後記>
子どものころから釣りに親しまれ、ボランティアで釣りインストラクターまでされている木島さん。
筋金入りの釣り好きですね。そんな木島さんが、30歳を過ぎて憧れだったアマゾンへとついに釣り旅に
出かけられました。その熱い感動は未だに冷めやらぬ様子で、その興奮が電話越しに
私には、ひしひしと伝わってきました。
 
お楽しみいただけたでしょうか。では、次回もお楽しみに!!