海外釣り旅 Q&A
Q7. 釣り道具以外で持参したほうがいいものはありますか?
① 釣りに関わるもの
: ロッドケース
ロッド( 釣り竿 ) を収納して運ぶための硬いプラスティック製のケース。長い円筒状なので、釣り人の
間では、通称 ”バズーカ ” などと呼ばれています。航空機内に荷物として預ける場合には、必須です。
この記事の最後に写真を掲載しています。ご参考まで。
: チェストハイウェーダーとウェーディングシューズ
腰上までの長い長靴と言えばいいでしょうか。ルアーの場合には、ほとんどは膝上までの立ち込みで
釣りになるので、ニーブーツのみでいいのでは、と当初は思ってました。
しかしながら、川や湖で移動する釣りでは屋根のないエンジンボートに通常は乗りますので、水しぶきを
浴びることが頻繁にあります。また、エンジンボートの床は常に水や泥で汚れている状況( ウェーダーを
はかないと衣服が濡れる、汚れる )ですので、必ず持参したほうがいいでしょう。
通常は、ウェーダーをはいた上から、防水かつ水回りで滑りにくいウェーディングシューズをはく
( 一体型のものもあります ) ということになります。
ウェーディングシューズの底はフェルト地のものが多いのですが、2013年に行ったアラスカ
( ブリストルベイという地区 )では靴底はフェルト地は禁止でラバー( つまり、ゴム )でなければ
ならないというルールでした。行かれる場所ではどうなのかを事前に確認する必要があります。
: 偏光グラス
これは、あまり説明は不要かもしれませんね。より、水の中の魚などが見えるように。
また、目を紫外線や異物( 釣り針等 )から守るために。
: 防水のウィンドブレーカー
これも、説明不要ですね。
: その他の衣服など身につけるもの
アラスカやカナダでも真夏は天気がよくて風も無ければ、かなり暑くなり、極端な話ですがTシャツで
釣りをしたこともあります。一方、真夏でも雨や風の悪天候で、体感的には真冬並みになることも
珍しくありません。
私は、動きやすいように一枚一枚はなるべく軽いものにして、重ね着で対応するように
にしています。保温下着の上下、Tシャツ、長袖シャツ、フリースやセーターなどを用意しています。
( 釣り用の手袋~これは好みかもしれませんが、防寒にもなりますね )
そして、必ず持参するのが防水防寒ジャンパー( 私は、表がゴアテックスで中にダウンが入っているもの )
です。
それと、キャップ ( つばがある帽子 ) も必須ですね。日よけや怪我の予防になりますから。
: 防水バック
釣りの現場で常時使用するものは、肩から背負えるディバッグに収納。
それに加えて、手提げスタイル( トートバック型 )の防水バッグを持っていきます。
ボートに乗る際に、予備のリールやルアーなど釣り具関係のもの、衣類、タオル、ロッジで用意して
くれた昼食、飲料などを入れるために使っています。
防水で、できれば口をふさぐチャックのあるものがいいでしょう。
フィッシングショップやダイビングショップで購入できます。
: 防虫クリームやローション
航空機内へ持ち込めるように、スプレー缶タイプではなく、クリームやポンプ式のローションなど。
② 釣りとは直接は関係無いもの
: ビニール袋やジップロック
ごみ出し用の大きなビニール袋は、濡れた物や着替えた下着等の衣類を入れるのに便利です。
帰国の際に、乾ききらないウェーダーなども丸ごと入れられます。
また、ジップロックのような密閉できる袋も濡れた小物を入れたり、スーツケース内での収納の仕分け
に重宝します。
: トイレットペーパー
ロッジなどの宿泊先にいるときはいいのですが、ロッジから朝に出発して、通常は夕食時間まで
丸一日の釣りになります。
つまり、日中は大自然の中で過ごすということで当然トイレはないわけです。体調がいいときは気に
ならないのですが何となくお腹の調子が悪かったり、朝すっきり排便できなかったり。
そういうときは釣りの最中にもよおさないか不安なものです。
私は、ビニール袋に2つくらい入れてディバックに常備しています。
トイレ以外に普段のティッシュの代わりにもなるので、とにかく役に立ちます。
: ミネラルウォーター500mlペットボトル ( 水の確保 )
常時、日中の釣りの際には、2本持っておくことにしています。大抵は1本で済みますが、何らかの
トラブルに遭遇するなど( まだ、経験はありませんがエンジンボートの故障でロッジに帰れずに原野で
孤立する等。あり得ない話ではありません )のリスクを考えると余分に持っておくことをお勧めします。
水の確保は、命綱となるかもしれません。
アラスカやカナダのロッジでも購入できる場合もありますが、まず、現地の空港にある売店等で2~3本を
購入して、ロッジに持ち込みます。飲みきったペットボトルは捨てずに取っておく。
ロッジの食堂では、食事の際には通常、水がピッチャーでサービスされます。
これをいただいて空いたボトルに入れ、常に補充しておきます。
空いた500mlペットボトルを水筒代わりにするということです。
( 水筒でもいいのですが、少しでも荷物を軽くするためのアイデアでもあります。
2002年にシベリアに行った際にロッジにはペットボトル入りのミネラルウォーターがなく、
水道水 ~ 裏山の湧水が水源で飲用可能でした ~ を飲用するために
日本から空の500mlペットボトルを持参するように現地ら指示がありました。
それ以来、このアイデアをいただいていまだに実行しています )
: マッチ ( 火の確保 )
いざというときに火をおこせるように。ジップロックにマッチをいれておくようにしています。
ライターは故障すると何の役にも立ちません。
( 私はアルコールを燃料としたコンロを携帯していますが、そこまで必要ないでしょう )
: 使い捨てカイロとウール製の帽子 ( 防寒 )
防寒用に衣服はみんな用意する。しかし、使い捨てカイロを持ってくる方はあまりいません。
夏でも緯度の高いエリアでは、風が吹くと体感温度が下がります。
私はアラスカやシベリアで何度もこれに助けられました。極寒の際でも、首の後に入れるとまず
風邪を引かないし、体調をくずしません。
帽子も重要。普通のキャップの他に防寒の備えとして、ウール製のものが一つあるといいです。
体の熱の3分の1は頭から奪われるといいます。
: ペンライト&ミニランタン
LEDのミニライトなど。夜、明かりがない状況のときに。例えば、相部屋で消灯後に手元で
何かを見たり、探したり。役に立ちます。
: IDケース
国籍、氏名、血液型、連絡先を書いた小さな紙を金属のケースに入れる仕組み。
ホイッスルになっていたり、キーホルダーになっているタイプがあります。
: ナイフ
飛行機にのるときには機内に持ち込めず、預けなければならないですが、折りたたみの
多目的アーミーナイフが1つあると便利です。ハサミや缶切り、栓抜き、スプーンやフォークを装備して
いるタイプが望ましいと思います。
: 常備薬
風邪薬、胃腸薬( 消化促進用、食あたり用 )、解熱・鎮痛剤、バンドエイドなど。
: 調味料やお茶、お菓子
必須というわけではありませんが、基礎調味料はいくつかもっておくといいと思います。
胡椒、醤油、チューブのわさびやからし、など。 ( キャンプの場合は塩、砂糖も )。
インスタントの味噌汁、梅干や醤油系の煎餅、カップ麺やレトルト米飯を少々など。
一度、アラスカのロッジで一日3食 × 5日間、ほぼ肉・ポテト中心の洋食にパンという食事が続いたこと
がありました。お腹は緩くなるは、何より精神的に参りました。日本人の味覚はだしや醤油の文化。
たまに味わうと心がほっとするもの。あと荷物にならない程度にティーバックのお茶( 日本茶、紅茶など )
やインスタント・コーヒー ( ロッジの食堂では、コーヒーはたいていはフリー・サービスですが、泊まる
部屋には何もないのが一般的です )。
また、シェラカップ ( 保温性のある金属性のマグカップ )を一つもっておくと
宿泊する部屋や日中の釣りの現場で飲み物を飲む際に、重宝します。
甘いお菓子も少々 ( いざというときの携帯食料にもなります )。氷砂糖やアメ ( 低血糖になると人は
動けなくなる。緊急用にも )、チョコレートなど。
: お酒について ( お酒の好きな方、必読! )
アラスカやカナダ、ロシアのロッジでは、ビールなどのお酒をおいていない場合があります。
事前に確認して、扱っていない場合には持ち込むようにします。
現地空港周辺や行く途中の町のリカーショップやスーパーなどで購入するのが一般的です。
アラスカのイリアムナに行ったときのロッジには、お酒が置いていませんでした。
しかも、町に一軒しかないスーパーに伺ったところ、ビール、ウィスキー、ワイン他すべてのお酒が
売り切れ。入荷は、一週間後と言われて愕然としました。
それ以来、私は最悪な事態( 現地で一切、お酒が手に入らない )を想定して、日本から
バーボンウィスキーのボトルを1~2本、持参しています。
: 変圧器
国によって、電圧や差し込みの規格が異なりますので、日本の家電製品を使用する場合には、
事前の確認が必要。
写真は、ロシアのカムチャッカ半島に行ったときに使用した変圧器。
現地の電圧220Vを、100Vに変換してくれます。主にデジカメの充電に使ってました。
* ロッドケースには、必ず、英文で氏名、住所 ( JAPANも忘れずに ) を記載したタグを付けて
おくことをお勧めします。一度、カナダから帰国する際に、成田でロッドケースが届かなかったこと
がありましたが、数日して自宅に宅急便 ( 航空会社負担 )で送られてきました。
20年以上、旅をともにしているロッドケース。
機内に預ける場合には、ロック部分をガムテープで補強してます。
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